50代で離婚してよかったこと14個!女性男性・体験談

50代で離婚してよかったこと!女性男性・体験談

50代になると将来や老後、残りの人生について考えることも増えてくるでしょう。そのときにこのままでいいのか、離婚したほうがいいのかと悩む人も多くいます。

今回は、50代の離婚経験者の体験談なども交えて、離婚してよかったことやよくなかったこと、男女別の感想なども紹介します。

目次

離婚してよかった人の割合

離婚弁護士ウォークでは、離婚経験のある144人に離婚してよかったと思うかどうかアンケート調査を行いました。

自分から離婚を切り出した人と、相手から離婚を切り出された人を分けて結果の数字を紹介します。

自分から離婚を切り出した人

離婚してよかった人の割合(自分から離婚を切り出した人)
<回答の割合>
よかった  :85.6%
よくなかった:1.8%
わからない :12.6%

相手から離婚を切り出された人

離婚してよかった人の割合(相手から離婚を切り出された人)
<回答の割合>
よかった  :57.6%
よくなかった:6.1%
わからない :33.3%

自分から離婚を切り出した人のほうが「離婚してよかった」と思う割合が高い傾向にありました。また相手から離婚を切り出された人の約半数も「離婚してよかった」と考えていることがわかりました。

50代で離婚してよかったこと10個

アンケート調査で離婚してよかったこととして選んだ人の多かったものを中心に紹介します。

1. 精神的に楽になった

「長い間我慢していた状況が変わり、自分のしたいことができるようになった」「モラハラや義父母との関係から解放された」などの状況変化から、精神的に楽になったと感じる人が多いです。

50代の離婚となると長い結婚生活をしていた人も多く、何とかしようと思っていたけど諦めた、愛想がつきた、子どものためと割り切れなくなったなどの思いがあるでしょう。

2. ストレスが減った

相手との関係が解消され、気を使う必要がなくなり、ストレスが減ったと感じる人が多いです。

相手から暴言をはかれたり、指示されたり、気の合わない人と長時間一緒に暮らしたりするのは大きなストレスです。

ストレスの原因がなくなることによって、解放感を得る人もいるでしょう。

3. 自分のしたいことができるようになった

相手からの制約やしがらみがなくなり、自分のしたいタイミングで自分のしたいことができるようになります

精神的なストレスから解放され、自分の欲求に気づくことができたり、自分を見つめ直す時間を持てたりすることも大きいでしょう。

4. ゆっくり寝られるようになった

ストレスの原因が解消され、悩みも減ることによってゆっくり寝られるようになります。

ゆっくり寝られると体の調子もよくなり、精神的にも安定します。

以前よりポジティブに過ごすことができるかもしれません。

5. 新しいことに挑戦できるようになった

自分の時間ができ、新しいことに挑戦できるようになります。誰も止める人はいません。

新しい趣味を始めたり、勉強して別の仕事を始めたりすることも可能です。

50代からでも新しいことは始められます。目標ができると生活にもハリが出ます

6. 仕事に集中できるようになった

ストレスや悩みがなくなると仕事に集中できるようになります。余計なことを考えなくなるため、目の前の仕事に集中でき、結果も出やすくなるでしょう。

新しいスキルを習得したり、別の分野にチャレンジしたりすることも可能です。

7. 自分の好きなようにお金を使えるようになった

相手に浪費癖があったり、使うお金の制限をされたりしていた場合には、特に自分でお金を好きに使えるようになって、楽しいことも増えるはずです。

お金が好きに使えると食べたいものを食べたり、行きたいところに旅行したりと充実感が増すでしょう。

8. 義父母との関係を解消できた

結婚していると義父母との関係は重要です。また同居していたり近所に住んでいたりした場合には特に大変でしょう。

嫌味を言われたり、お世話が大変だったりと大きな負担になっている人もいます。関係を解消できると悩みが減る人も多いでしょう。

9. 子どもの笑顔が増えた

夫婦関係がよくない場合、子どもの精神面にも影響します。日常的に夫婦喧嘩していると子どもが塞ぎがちになってしまっても仕方ありません。

そういった喧嘩がなくなって、子どもが言いたいことを言えるようになり、笑顔が増えると離婚してよかったと感じるでしょう。

10. 幸福感が増した

解放感や充実感から、日々の生活で幸福感が増す人は多いです。

これまで意見の不一致や喧嘩など、様々なストレスにさらされてきていたのが無くなると、精神的に安定したおだやかな日々が送れます。

50代で離婚してよくなかったこと4個

思い悩んだ末の離婚でもいいことばかりとは限りません。よくなかったこととして感じることもあります。アンケート調査では具体的に以下のものを選んでいる人がいました。

1. 住む場所が変わった

一軒家やマンションを売ったり、自分が出ていったりする立場の場合には、住む場所が変わります。

住所を変えるとなると新しい家を探したり、住所変更手続きをしたりと大変です。そして住む場所が変われば、日常生活や人間関係にも影響が出ます。近所の人に会いづらくもなるでしょう。

2. 金銭面で苦しくなった

自分がこれまで仕事をあまりしていなかったり、養育費やローンの支払いがあったりする場合には金銭面で苦しくなることがあります。

お金がないと日々の生活にも困ります。離婚前から準備をすることが大切です。

3. 将来への不安が増した

50代の離婚では自分の老後や親の介護など、不安もつきまといます。また家族ぐるみの人間関係中心だと、今後の人付き合いにも不安を覚えるでしょう。お金の問題もあります。

不安になるのは当然かもしれません。

4. 不健康な生活になった

配偶者が料理をしていて自分で出来なかったり、自分のためだけに料理を作るのがおっくうになったりして不健康になる人もいます。

また離婚で自暴自棄になり、自分へのケアがおろそかになることも。

健康はよい精神を保つためにも重要です。自分へのケアは忘れないようにしましょう。

50代女性の離婚してよかったこと

50代女性の離婚してよかったこととしては具体的に以下のようなものがあります。

・元夫と離れられて気が楽になった
・モラハラから解放された
・子どもに安らぎを与えられるようになった
・浮気癖のある人と離婚できてすっきりした
・自分でお金を使い方を選べるようになった
・義父母とやりとりしなくてよくなった
など

50代男性の離婚してよかったこと

50代男性の離婚してよかったこととしては具体的に以下のようなものがあります。

・やりたくないことから解放された
・ストレスが減り、仕事に集中できるようになった
・新しい人間関係が増えた
・自分の好きな時間に好きなことができるようになった
・趣味ができる時間が増えた
など

50代離婚のメリット

50代の離婚のメリットには以下があります。

・まだ先の長い人生を自分のために使うことができる
・人間関係や生活を再構築できる
・自分の人生を見つめ直すことができる
・子どもに良い影響を与えられる
・新しく勉強や趣味などを始められる
・老後の計画を立てながら、人生を楽しむことができる
など

50代離婚のデメリット

50代の離婚のデメリットには以下があります。

・仕事をしていない場合は経済的な不安がある
・社会的な孤独を感じやすい
・体の衰えもあり、新しい環境に慣れるのが大変
・家族同士で付き合っていた人間関係が崩れる
・老後の不安
・子どもに精神的なショックを与える可能性がある
など

50代の離婚体験談6個

実際に50代で離婚した人の体験談を紹介します。

◯54歳女性
<離婚した感想>
元夫が結婚生活25年間、何度も借金を繰り返し、しまいには会社のお金を横領したのが発覚しました。ギャンブル依存症の家族会に私は通いはじめ先生から(1)同居の義理両親がしりぬぐいをやめない。(2)本人も義理両親も治療を望まない。病気は認めない。ということで離婚を勧められました。離婚して社会復帰し自立した生活をするようになり、ストレスがなくなりました。

<困ったこと>
同居していて離婚するなら私が家を出なければいけなかったので、まず専業主婦から社会復帰を目指し職業訓練でパソコンを覚え派遣社員デビューしお金を貯めました。その間物件探し、長男の大学受験そして不倫、調停といろんなことをこなさないといけず、鬱になり体重が10キロも落ちました。でもなんとか頑張りました。友人が法テラスという制度があると教えてくれ、弁護士さんが親身に相談にのってくださり心強かったです。弁護士さんがいなかったら完全に鬱から抜け出せなかったと思います。

◯54歳女性
<離婚した感想>
モラハラから解放されて自由に生きてる実感が湧いています。24時間幸せを感じることが出来ます。子どもたちにも安らぎを与えられています。お金の面に一番不安がありましたが、自分で使う家電などを自分で選べる幸せがありました。

<困ったこと>
引っ越し資金や家具家電を買うためのお金をこっそり貯めること。フルタイムでの仕事を探してもなかなか見つからなかったことです。でも最も苦労したのは、初めに離婚を切り出す時が一番勇気が必要でした。初めの一言が一番怖かったです。

◯52歳男性
<離婚した感想>
元々別居して実家に帰っていて中途半端な状態だったため、身辺整理のため良かったと思います。ちゃんとケジメをつけるためにも、仕事に集中するためにも正解だったと思います。

<困ったこと>
離婚届の提出後、相手の指定した弁護士から財産分与についての書類が送られてきました。ただ、別居時間が長く、自宅へのお金の流れがなかったため、排除することができました。

◯57歳女性
<離婚した感想>
相手の気持ちを考えずに一方的に離婚を切り出してしまい、子ども(孫を含め)たちに会える機会を減らしてしまったので、その点で若干後悔していました。なぜなら、離婚後相手が孤独死という形でこの世を去ってしまったからです。

<困ったこと>
離婚時、子どもも成人していて、わたし自身も定職に就いていたので、離婚によるデメリットは特にありませんでした。また、相手と揉める事もなくスムーズに手続きを終わらせることが出来たので、離婚にあたって困る事はなかったように思います。

◯50歳女性
<離婚した感想>
ずっと夫が浮気していることを知りながら、決心がつかずだらだらと生活していましたが、四回目の浮気で離婚の決心がつきました。離婚したら、もうクヨクヨと悩まなくても良くなり、自分ひとりの力で生きていくことに誇りを感じて、嬉しかったです。

<困ったこと>
住む場所を変える必要があり、子どもたちを転校させなければならなかったため、子どもたちの不安感が増して精神的に不安定になったことです。また、仕事をあらたに見つけなければならなくなり、最初は正社員になれなかったので、経済的に苦しかったです。

◯57歳男性
<離婚した感想>
相手から猛烈なアピールを受けて交際、結婚に至ったが、離婚する3年程前くらいから家庭内で無視されるようになり、精神的に追い詰められました。最後の3年は相手からは同居人のように接されてまいりました。

<困ったこと>
結婚した際に30年ローンを組んで購入した3LDKの新築マンションのローンがおよそ1000万円程残っており、一人で住むには広すぎる事、残債を無くすために売却する必要が生じ、めんどくさかったです。

50代離婚の主な原因・理由

離婚の原因として、アンケート調査で最も多かったのは「性格・価値観の不一致」「お金の問題」です。

長い結婚生活で性格や価値観の不一致によるストレスが大きくなり、かなりの精神的な負担になっていることがあります。

また、お金の問題に関しても我慢の限界に達していることもあるでしょう。

原因として次に多かったのは「浮気・不倫」「義父母との関係」です。

浮気や不倫を繰り返す相手に呆れ果てて離婚に至ることも多いです。義父母との関係では、介護などの問題も出てきます。

50代の離婚で考えるべきこと4個

1. 離婚後に経済的な問題が起きないか

50代になると老後も見えてくるため、老後生活のための貯蓄や、離婚後の生活に問題がないかは考えておくべきです。

専業主婦で仕事をしていない場合は、資格をとって仕事をパートやアルバイトからでもいいので始めるなど、離婚前から動き始めたほうがいいでしょう。

経済的な見通しがなく離婚すると、危険です

※相手が不倫していると慰謝料を請求できる可能性があります。
⇒参考:離婚の慰謝料相場

2. 離婚後の住まいはどうするか

今住んでいる家の所有者・契約者の名義を確認しましょう。また、離婚後にどこに住むのかも考えておく必要があります。

相手が出ていくか分からない場合もあります。

自分が出ていくことも想定して、仕事や子どものことも考え、どこがいいのか、どんな広さでどのくらいの家賃がかかるのか、賃貸契約で問題が生じないか確認しましょう。

安定した仕事がないと入居審査で落ちて賃貸契約ができない可能性もあります。不動産屋を回ってみるとイメージもつきやすいです。

3. 財産がどのくらいあるか

相手の財産や自分の財産がどのくらいあるのか確認しておきましょう。現預金、証券、不動産、保険など金融商品を調べておきましょう

また、財産分与になった場合にどのくらいの金額が見込めるのかも調べましょう。今後のことも踏まえて弁護士に相談しておくと安心です。

4. 離婚後どのように生きるか

お金の問題だけでなく、離婚後にどこでどのように生きるのかも考えておくといいでしょう。

家族のためにほとんどの時間を使っている場合、やることがなくなると不安な気持ちが増幅する要因にもなります。

離婚後に何をするのか、何がしたいのか考えて離婚後から行動できると充実した生活を過ごせます。

50代男性・女性の一人暮らしの生活費

総務省の「家計調査年報(家計収支編)2023年データ」によると、一人暮らし(単身世帯)の平均消費支出は167,620円です。

つまり、50代男性・女性が一人暮らしをする場合は生活費として約17万円程度が必要です

もちろん平均であるため、節約によりこれより金額を下げることも可能ですが、余裕のある計算をしておきましょう。

60歳以降・老後に必要なお金

老後いつまで仕事ができるかはわかりません。貯蓄や年金の計算をしながら、どのくらいのお金が必要なのか、自分は足りるのか、よく考えておく必要があります。

また、人によって必要なお金は変わります。特に住宅費は持ち家か賃貸かで変わるので、計算に加えましょう。そして持ち家であってもリフォーム費を見込んでおきましょう。

総務省の「家計調査年報(家計収支編)2023年データ」によると、月々の平均消費支出は以下の金額です。

(全体) 二人以上の世帯 単身世帯
消費支出 293,997円 167,620円

65歳以上の無職世帯の月々の家計収支については以下の金額となっています。

(65歳以上) 二人以上の世帯 単身世帯
実収入 244,580円
(うち社会保障給付218,441円)
126,905円
(うち社会保障給付118,230円)
支出 282,497円 157,673円
不足分 37,917円 30,768円

もし60歳から月々4万円不足していて90歳まで生きる場合、4万円×30年×12ヶ月=1,440万円 が貯蓄などで必要になります。

参考:熟年離婚の準備

まとめ

50代で離婚することを不安で怖いと思う方も多いでしょう。これまでの長い結婚生活から大きく状況が変わるため、その変化に対して不安になるのは当然です。

ただ今の生活で辛くて仕方ないなら離婚に進むのはあなたにとって良いことかもしれません。勇気をもってどうするか決断し、そのための準備を行いましょう。

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