結婚生活は楽しいことばかりではなく、離婚が脳裏をかすめることもあるでしょう。場合によっては、本当に離婚したほうが良いケースも少なくありません。
そこで本記事では、離婚したほうがいい旦那・夫の特徴を解説します。
離婚した方がいい旦那・夫の特徴15個
離婚したほうがいい旦那の特徴は以下があります。
①DV・暴力的行為をする
身体的な暴力行為であるDV(ドメスティック・バイオレンス)を受けている場合は、離婚したほうがいいでしょう。
暴力の度合いによっては、命に関わるおそれもあります。「今は大した暴力ではない、我慢すれば大丈夫」と思っていても、エスカレートする可能性が高いため要注意です。
②精神的な攻撃・モラハラが多い
精神的にダメージを与えることを「モラハラ(モラルハラスメント)」といいます。
DVとは異なり、肉体的な攻撃はありませんが、精神的なダメージを受け続けると立ち直るのに時間がかかります。
ひどい場合はストレスで体調が悪くなったり、うつになったりすることもあります。自分の心を守るためにも離婚を検討したほうがいいでしょう。
③浮気を繰り返す
旦那が浮気を頻繁に繰り返している場合も、離婚を検討したほうがよいでしょう。
一時の気の迷いであれば関係を修復できる可能性がありますが、複数回の浮気は夫婦間の信頼関係を大きく損ねる要因になります。
たとえば、定期的な外泊の理由が不明瞭な場合や、朝帰りが多い、明らかに嘘をついているなどの場合は、浮気が疑われます。
④借金癖がある
金銭問題も離婚の検討に値する要因のひとつです。たとえば、ギャンブルにハマっていて借金癖がある旦那は、依存症の可能性が高く、簡単に改善できない可能性があります。
専門医の受診をすすめても拒否される場合は、生活に大きな支障が出る恐れがあるでしょう。借金癖の解決が見込めない場合は、離婚を検討しましょう。
⑤育児に無関心
近年、家族が育児に非協力で、夫婦のどちらかが1人で担う「ワンオペ育児」が問題になっています。仕事や家事をしながらの育児は非常に大変なため、夫の協力が不可欠です。
夫が育児に無関心だと、妻の負担が大きくなり、離婚を検討するケースも少なくありません。
また子どもと夫の世話で余計に大変な場合もあり、離婚に進む方も多くいます。
⑥感情がコントロールできない
感情のコントロールができず、すぐに怒る旦那も離婚を検討したほうがいいかもしれません。不安定な感情は、一緒に暮らす妻や子どもにも大きく影響します。
感情の度合いによっては、モラハラやDVにつながる可能性もあります。サポートできない状態が続く場合は、離婚も視野に入れて考えましょう。
⑦家事を全くやらない・協力しない
育児と同様に、家事を全くしない夫も離婚に至るケースが多くあります。生活を共にする以上、家事は協力して行うべき作業と言えます。
特に、共働きにも関わらず、妻に家事を押し付けるような状態が続けば、片方の負担が大きく、夫婦関係は悪くなります。話し合いをしても改善しない場合は、離婚を考えましょう。
⑧異常な束縛や嫉妬
旦那からの異常な束縛や嫉妬に悩む人もいます。たとえば、一日中連絡をしてきたり、いる場所を特定するために追跡アプリを入れたりするような旦那は要注意です。
こうした旦那の束縛は、妻の生活や人生を脅かします。自分らしい生活をするためにも、離婚を検討するべきでしょう。
⑨嘘が多い
借金や浮気などを含め、嘘ばかりつく旦那も離婚を視野に入れて検討してもいいでしょう。小さな嘘であれば見過ごせても、回数を重ねれば不信感が募ります。
その結果、何を言われても嘘に感じてしまい、夫婦間の信頼関係が崩れてしまうケースも少なくありません。あまりに酷い嘘は、虚言癖の可能性もあるため、改善しない場合は注意が必要です。
⑩義父母の言いなり
結婚生活をスムーズに進めるには、自分や夫の両親との関係も良好に保つ必要があります。
しかし、旦那が義父母の言いなりになり、妻の味方をしないような状況が続けば、夫婦関係は壊れる可能性が高いでしょう。
特に、実家暮らしが長い旦那は、実家に頼りきりになるケースが多いため注意が必要です。
⑪趣味や自分のことばかりにお金を使う
夫婦生活は、家賃や食費などさまざまな面に費用がかかります。そのため、財布の管理をどのようにするかも重要なポイントです。
旦那が自分自身に必要なものや趣味ばかりにお金を使っていると、生活費が逼迫するおそれがあります。そして将来の計画にも不安が残ります。
お金の使い方について話し合いをしても解決しない場合は、離婚を検討したほうがよいでしょう。
⑫友人や仕事ばかりを優先して家にいない
家族の生活を大切にしない夫も注意が必要です。たとえば、友人との遊びや仕事ばかりを優先する旦那は、家にいる時間が少ないため、家族を蔑ろにします。
そういった夫は友達からの評価は高いものの家族との関係は希薄になり、家族は寂しい思いをします。家には寝に帰るだけという状態になれば、結婚した意味がないでしょう。
離婚を視野に入れて、改善を考える必要があります。
⑬関係を改善する気がない
夫婦関係は、借金問題や浮気、性格の不一致などさまざまな理由で悪化するおそれがあります。
話し合いをして、互いに歩み寄ることができれば、関係が改善する可能性がありますが、全く話し合いに応じない場合、離婚を検討するべきでしょう。
揃わない足並みを我慢し続けると、心にストレスがかかるため早めの対処が必要です。
⑭子どもに悪影響な言動が多い
夫婦関係が悪化すると、子どもに悪影響を与える可能性があります。特に、大人の言動には注意が必要です。
たとえば、DVやモラハラほどの酷い事態に至っていなかったとしても、夫婦喧嘩が頻発するような状況は、子どもに不安や恐怖を与えます。
子どもの健やかな成長を願うためにも、旦那の言動が悪影響を与えていると感じた場合は離婚を検討するべきでしょう。
⑮ストレスで自分の健康状態が悪い
旦那との関係が悪くなると、心身ともにストレスがかかります。最悪の場合、うつ病を患ってしまい、完治までに時間がかかるケースも少なくありません。
なんとなく体調不良が続いている人は、旦那との生活に問題がないか振り返ってみましょう。思い当たる点があれば、早めに夫と別居して、離婚も含めて今後の関係をどうするか考えましょう。
離婚すると後悔する可能性がある場合4個
旦那に問題がある場合、離婚したほうがよい可能性が高いですが、全ての状況でそうとは限りません。ここでは、離婚すると後悔する可能性がある場合を説明します。
最終的には自分がどうしたいか、自分が幸せになるためにはどうすべきか自分の心に聞いてみてください。
①気持ちの整理がついていない
離婚して、互いの将来をよいものにするためには、気持ちの整理をする必要があります。
話し合いもせずに誤解が残ったままだったり、勢いで離婚を決断してしまったりした場合は、あとになって後悔の気持ちが生じかねません。
その結果、離婚後も元旦那に対する気持ちを引きずりやすくなります。
②離婚後の金銭面が安定しない
結婚生活において、金銭面を旦那に頼っていた人は、離婚後に苦労するおそれがあります。特に、幼い子どもを抱えている場合は、育児をしながら仕事をして稼ぐ必要があり、より大変です。
養育費や自治体のサポートなどもありますが、ゆとりのあった結婚生活と比較して惨めさを感じる人も少なくありません。
③子どもに寂しい思いをさせてしまう
夫婦仲は悪かったけれど、子どもにとっては良き父親だった場合、子どもに寂しい思いをさせてしまいます。
離婚後に近くで暮らす場合は、定期的に会ってフォローできますが、旦那の生活圏が遠方になれば極端に会う機会が減るため注意が必要です。
④周囲に味方がいない
離婚は珍しいことではなくなりましたが、人によっては悪く思う場合もあります。
友達や職場の同僚、家族などに「離婚=結婚に失敗」というイメージを持つ人が多ければ、周囲が敵ばかりに感じることもあるでしょう。
特に、浮気やDVなどが原因で別れた場合、離婚理由が噂になる可能性が高いため要注意です。
離婚した方がいいかの判断基準5個
慌てて離婚してしまうと、後になって後悔する可能性があります。離婚を確定させる前に、以下の基準を踏まえて検討しましょう。
①決意が固まっているか
離婚に対して迷いがある場合に決断を急ぐと失敗するおそれがあります。
本当に離婚をしたいかどうか、勢いで離婚を決めていないかなど慎重に検討するように留意しましょう。
まだ、愛情が残っていると感じる場合は、関係修復に力を費やしたり、一時的に別居をして環境を変えたりすることをおすすめします。
②心身に不調をきたしていないか
旦那の言動やDVなどで心身の調子が悪くなった場合は、放置しておくと酷いうつ病になって取り返しがつかなくなるおそれがあります。
なんとなく、気分がすぐれない、寝つきが悪い、食欲が減退したなどの不調を感じている人は、離婚を検討したほうが賢明でしょう。
特に、DVは身体的なダメージも大きいため、離婚が決まる前に別居することも視野に入れる必要があります。
③子どもに悪影響を及ぼしているか
旦那と離婚を決断する理由のひとつに、子どもへの影響が挙げられます。
子どもに対する直接的なDVはもちろん、自分自身が暴言や暴力を受けている場合も子どもに悪影響を及ぼすため、離婚を検討したほうがよいでしょう。
子どもがいる夫婦間で離婚を悩んでいる場合は、子どもの様子も踏まえながら判断しましょう。
④関係修復に向けた話し合いはできるか
旦那との離婚を考えているけれど、話し合いができる状態であれば離婚を焦る必要はないでしょう。
しかし、話し合いに応じず、暴力や暴言を振るわれるケースも少なくありません。
このように、旦那とコミュニケーションができない場合は、関係修復に向けた話し合いは困難です。そのため、離婚を視野に入れた行動をとるべきでしょう。
⑤離婚後の生活は安定するか
離婚をした場合、結婚しているときのような生活が送れるとは限りません。
特に、金銭面で苦労するケースが多いため、離婚を決断する前に離婚後の生活をシミュレーションする必要があります。
一時的でも実家に帰って生活を立て直したり、公的支援を受けたりできるかといった手段も踏まえながら、慎重に検討しましょう。
離婚を決めた後に考えるべきこと3個
①離婚後に暮らす住居
離婚をしてすぐに別居する必要がある場合、たちまち暮らす場所に困ります。そのため、離婚を決断したら、まずは住居探しをすることが大切です。
実家に帰れる場合はよいですが、実家が遠方にあったり頼りづらかったりする場合は、特に急いで探す必要があります。
また、新たな住居に引っ越す際は、まとまった費用を用意しなければなりません。スムーズに引っ越せるように、費用面も踏まえて新たな暮らしを検討するように留意しましょう。
例えば、引っ越し費用の相場(人数2〜3人を想定)は以下になります。
距離 | 引っ越し費用相場 |
近距離(同市区町村) | 6〜8万円 |
中距離(同県内) | 7〜12万円 |
遠距離(同地方) | 10〜15万円 |
超遠距離(別地方) | 15〜30万円 |
※物件を借りる場合の敷金・礼金や不動産会社への仲介手数料などは含まれていません
②財産の振り分け
結婚していた間の財産は、離婚が決まると財産分与する必要があります。
財産の振り分けは、夫婦間で決めるケースが一般的であり、後になってトラブルにならないためにも慎重に検討することが重要です。
離婚を決めた後は、2人の財産がどの程度あるか把握したうえで、婚姻年数や年齢、職業などを踏まえて財産分与しましょう。
振り分け方がわからない場合は、弁護士に相談するとスムーズです。
③子どもの将来
子どもがいる人が離婚する際は、子どものことを一番に考える必要があります。特に、子どもが未成年の場合、親権を検討しなければなりません。
加えて、子どもの学校生活や将来を踏まえて慎重に離婚後の対応を検討しましょう。
また、離婚は親の都合であり、子どもにとっては大きな出来事となります。できるだけ子どもに精神的な負担を与えないように、丁寧なフォローが欠かせません。
離婚経験者が離婚するときに困ったこと
離婚弁護士ウォークで離婚経験者144名にアンケート調査を行ったところ、以下のことに困ったという回答でした。
離婚する場合は、参考にして下さい。
Q. 離婚するときに困ったことは?(複数回答可)
手続きが大変だった :44.4%
精神的に辛い :40.3%
時間がかかる :38.9%
住む場所を変える必要があった :36.1%
お金がかかる :23.6%
離婚の養育費や親権で揉めた :17.4%
仕事を探す・変える必要があった:17.4%
仕事への影響 :9.7%
子どもが精神的に不安定になった:8.3%
親との関係が悪化した :3.5%
特になし :11.1%
まとめ
離婚の理由は、浮気や金銭面など多岐にわたります。しかし、慌てて離婚をしてしまうと後になって後悔する可能性があるため注意が必要です。
旦那との離婚を考えている人は、今回ご紹介した特徴を踏まえて本当に離婚をするべきか慎重に考えましょう。
コメント