離婚してよかったこと22個!割合・子持ち/子なし・男性女性

離婚してよかったこと!割合・子持ち/子なし・男性女性

以前はネガティブなイメージが強かった離婚ですが、現代では新しい人生の始まりとしてポジティブにとらえる人も多いです。

「離婚したいけどなかなか行動できない…」そんな人は、実際に離婚を経験した人の体験を聞いてみましょう。

今回は離婚してよかったこと、よくなかったことを詳しく解説していきます。離婚の判断基準も紹介しますので、離婚を考えている人は参考にしてみてください。

※離婚については自身の価値観から総合的に考え、判断してください。

目次

離婚してよかった人の割合

離婚弁護士ウォークでは、離婚経験のある144人に離婚してよかったと思うかどうかアンケート調査を行いました。

自分から離婚を切り出した人と、相手から離婚を切り出された人を分けて結果の数字を紹介します。

自分から離婚を切り出した人

離婚してよかった人の割合(自分から離婚を切り出した人)
<回答の割合>
よかった  :85.6%
よくなかった:1.8%
わからない :12.6%

相手から離婚を切り出された人

離婚してよかった人の割合(相手から離婚を切り出された人)
<回答の割合>
よかった  :57.6%
よくなかった:6.1%
わからない :33.3%

自分から離婚を切り出した人のほうが「離婚してよかった」と思う割合が高い傾向にありました。また相手から離婚を切り出された人の約半数も「離婚してよかった」と考えていることがわかりました。

離婚してよかったこと12個

アンケート調査で以下の内容について、離婚してよかったこととして当てはまるものをチェックしてもらいました。「精神的に楽になった」を一番選ぶ人が多かったです。また「特になし」を選ぶ人がほとんどいなかったことも注目です。

各内容の意味合いについて説明します。

1. 精神的に楽になった

パートナーにお金やアルコールなどの問題があれば、精神的な負担も大きくなります。離婚してパートナーと離れれば、精神的な負担や不安定な感情から解放されます。

精神的に楽になることで、自分自身と向き合うこともできるでしょう。精神的な負担は健康にも影響を与えます。離婚後、心身の不調がよくなった人も多いようです。

2. ストレスが減った

離婚してよかった理由で最も多いのがストレスが減ったことです。離婚前には、顔を見るのが嫌なくらいパートナーのことを嫌いになる人も多いです。

会話をしなくても、その場にいるだけでストレスを感じるでしょう。ストレスの原因となる相手と離れることで、日常生活のストレスレベルが大きく下がります。

3. 幸福感が増した

離婚によるさまざまな変化は、自己肯定感を高めてくれます。離婚という大きな試練を乗り越えることで、自分に自信がつくのです。

ストレスもなくなり、幸福感も感じられます。新しい経験や出会いがあれば、幸福感はどんどん増していくでしょう。離婚は幸せへの第一歩なのです。

4. 自分のしたいことができるようになった

結婚していると相手に気を使わなければいけませんが、離婚すればお金だけでなく時間も自由に使えるようになります。

あなたの行動に、あれこれ言う人はもういないのです。自分のしたいことができるようになれば、人生の充実感も感じられます。趣味の向上や仕事のスキルアップも叶えられるでしょう。

5. 自分の好きなようにお金を使えるようになった

お金の価値観は、夫婦間であっても異なるもの。パートナーのお金の使い道に口を出す旦那や妻も多いです。パートナーとお金の価値観が大きく違えば、当然ストレスもたまります。

離婚して経済的な自立が得られることで、得た収入を自分自身で管理し、好きな方法で使うことができます。お金を使う幸せも感じられるようになるでしょう。

6. ゆっくり寝られるようになった

離婚することでストレスが減り、精神的な安定が取り戻せます。精神的に安定すれば、ゆっくり眠れるようになるでしょう。パートナーのために早く起きる必要もありません。

また、ゆっくりとした睡眠は心身の健康にも役立ってくれます。良質な睡眠をとることで、朝から爽快な気分が味わえるはずです。

7. 新しいことに挑戦できるようになった

離婚は新しい人生のスタートです。身軽になれば新しいことに挑戦もできます。新しい趣味や活動に挑戦することで、自分に自信もついていくでしょう。

新しい挑戦を通じて、人との輪も広がります。新しい友人や、素敵なパートナーと出会える可能性も高いです。新しい経験は、人生を豊かにしてくれます。

8. 仕事に集中できるようになった

家庭内の問題から解放されることで、仕事に集中できるようにもなります。結婚を機に仕事をセーブしてしまった人も、再び情熱を取り戻せるでしょう。

仕事への集中力が上がることで、キャリアの発展にもつながるかもしれません。キャリアアップをしたい人にとって、離婚はよいきっかけになります。

9. 義父母との関係を解消できた

結婚をしていれば、義父母との関わりは避けられません。同居でなくても、年に数回は顔を合わせることになるでしょう。

どんなに良好でも義父母との関係はわずらわしいもの。離婚をすれば、義父母との複雑な関係からも解放されます。子育てや家庭問題にあれこれ口出しされることもありません。

10. 異性と自由に恋愛できるようになった

離婚をすれば恋愛も自由です。後ろめたい気持ちを感じることなく、新しい恋愛が始められます。新たなパートナーが人生を変えてくれることもあるでしょう。

新しい家庭を築くことも可能です。離婚前に気になる異性がいた人は、正々堂々とアプローチできるようになります。いくつからでも恋愛は可能なのです。

11. 友人と会える機会が増えた

離婚は友人関係の再活性にも一役買います。結婚していると、友人と会うこともなかなかできません。家に友人を招くのを嫌がるパートナーもいます。

離婚をすれば友人と会うのも自由です。家に招いたり、旅行に行ったりもできるでしょう。友人と会う機会も増えれば、関係も深められます。

12. 子どもの笑顔が増えた

口には出さなくても、子どもは両親の険悪な雰囲気を感じ取っているもの。いつ始まるかわからない夫婦喧嘩にびくびくしているかもしれません。

離婚して家庭内の緊迫した雰囲気がなくなれば、子どももリラックスできるようになります。安心感も感じられ、笑顔も増えるでしょう。

離婚してよくなかったこと10個

アンケート調査で以下の内容について、離婚してよくなかったこととして当てはまるものをチェックしてもらいました。「金銭面で苦しくなった」を一番選ぶ人が多かったです。また「特になし」を選ぶ人がかなり多かった点も注目です。

各内容の意味合いについて説明します。

1. 金銭面で苦しくなった

離婚することで経済的な自立を余儀なくされます。パートナーからの収入や、共有していた資産もなくなります。生活費や子どもの養育費などで、負担を感じることも多いでしょう。

法的な手続きに伴う費用や、新しい住居への引っ越し費用も掛かります。仕事をしていなければ、仕事を探さなくてはいけません。

2. 将来への不安が増した

離婚後、多くの人は将来の不安を感じます。離婚後の生活の再建には時間がかかるものです。特に、中高年になってからの離婚は退職後の生活や経済的な安定に対する不安を倍増させます。

肉体的な不安を感じることも多いでしょう。孤独感や喪失感も、将来への不安を引き起こす要因となります。

3. 寂しい

パートナーとの日常的なコミュニケーションがなくなることで、寂しさを感じることもあります。誕生日や記念日に、深い孤独感を感じるかもしれません。

クリスマスやGWなど祝日や友人との集まりで、プレッシャーを与えられることもあります。子どもがいない人は特に、寂しさを感じやすいです。

4. 住む場所が変わった

離婚によって住む場所が変わることもあります。住む場所が変われば、新しい人間関係を築かなければいけません。新しい環境に慣れるまでは、ストレスも感じます。

また、今まで住んでいた場所を離れることは過去の思い出や結びつきとの切り離しを意味します。感傷的になり、孤独感も感じてしまうでしょう。

5. 子どもと会えなくなった

子どもがいる人は離婚によって親権の問題が生じます。親権が相手に渡れば、子どもとの日常的な接触もなくなります。

面会や親子関係が制限されれば、簡単に子どもと会うこともできません。子どもを失ったことで、深い喪失感も味わうでしょう。子どもの成長過程での大切な瞬間も見逃してしまいます。

6. 不健康な生活になった

離婚によって食事や睡眠などの健康習慣が乱れることがあります。忙しくなれば運動する時間や睡眠時間もとれません。外食やコンビニなどの利用が多くなれば、栄養バランスも崩れてきます。

自分一人のために料理や片づけをするのは面倒くさいものです。精神的な不安が、健康の不調を引き起こすこともあるでしょう。

7. 忙しくなった

離婚後に今までより忙しくなることもあります。仕事と家庭の両方を管理する必要があるので、スケジュールがよりタイトになるのです。

家事や育児も一人で行わなければいけません。自分の時間や睡眠時間が減ることもあるでしょう。仕事と家庭、自分の時間のバランスをとるのはなかなか難しいことです。

8. 精神的に辛い

離婚によって、精神的な辛さを抱えることもあります。過去の思い出から喪失感や拒絶感を感じることも多いでしょう。未来への不安もやってきます。

また、「失敗した」という気持ちから、自分に自信がなくなることもあります。精神的な辛さから、メンタルの不調を引き起こす可能性もあるでしょう。

9. 家事や育児の負担が増えた

離婚によって家事や育児の負担が増えることもあります。離婚後は、今まで2人で行っていたことを一人でこなさなくてはいけません。

一人っきりで家事や育児をするのは、時間もエネルギーも消費するものです。特にフルタイムで働いている人や子どもが小さい人には、大きな負担となります。

10. 周囲との人間関係が悪化した

離婚は友人や親族との関係に影響を与えることもあります。共通の友人や家族とのつながりが希薄になることで、孤独感を感じるかもしれません。友人や家族との間に亀裂が生じることもあります。

また、一般的になった離婚ですが今でも偏見を持っている人も多いです。社会的な孤立感を感じる可能性もあります。

子持ちで離婚してよかった人の体験談

子持ちで離婚してよかったと思っている人(シングルファザーやシングルマザーになった人など)の理由、体験談を紹介します。

◯女性(41歳)
離婚してよかった。暴力や低収入、義実家との関係から抜け出せたことが良かった。子供のことに対しても積極的にかかわってくるわけでもなかったし、むしろ蔑ろにされていたので、離婚したことで子供に父親のことで嫌な思いをさせなくてよくなった。何より、今の夫と出会えて安定的な生活を送れていること、子供に愛情を注いでもらえていることが本当に良かった。

◯男性(51歳)
毎日のように夫婦喧嘩をしていて、それを子どもに聞かせたくなかったので離婚してよかったと思います。家の中の雰囲気がとても良くなり精神的にも辛かったのが解消されました。

子なしで離婚してよかった人の体験談

子なしで離婚してよかったと思っている人の理由、体験談を紹介します。

◯男性(57歳)
相手から猛烈なアピールを受けて交際、結婚に至ったが、離婚する3年程前くらいから家庭内で無視されるようになり、精神的に追い詰められた。最後の3年は相手からは同居人のように接されてまいった。

◯女性(41歳)
私が相手のことを生理的に受け付けなくなってしまいました。結婚してから一緒に暮らし始めたのですが、彼は歯を磨かなかったり、使ったコップを洗剤で洗わずに使いまわしていたりなど、何度言っても直してくれませんでした。一緒に暮らすことが難しくなったので、離婚して良かったと思っています。

◯男性(59歳)
元妻は几帳面かつ短気で、自分とは真逆の性格(のんびり屋)で、一緒にいても息がつまるような日々を毎日過ごしていました。離婚してその状況から解放されて良かったと思っています。

男性の離婚してよかった体験談

離婚してよかったと考えている男性の体験談を紹介します。

◯男性(77歳)
相手が買い物依存症だったので老後の生活に不安を抱えていました。離婚することでその不安から解放され老後の生活の見通しも立つようになったので、良かったと思っています。

◯男性(40歳)
精神的に相手に縛られることが多かったので、離婚をして自由に行動出来たり、仕事に集中することが出来たり、自分の意見や行動を我慢することがなくなったので良かったです。

◯男性(30歳)
妻が不倫をして嫌気がさし私から切り出しました。7年の歳月があるのに信頼できない相手とはいれないのでスッキリしてます。人生まだまだ長いのできっと良い人がいると思い今では何の後悔もなく人生楽しいです。

女性の離婚してよかった体験談

離婚してよかったと考えている女性の体験談を紹介します。

◯女性(37歳)
元旦那と他人になれてストレスフリーになったことが一番大きいです。この先もあのストレスを抱える事になると思うと毎日イライラした日々になっていました。また義母と他人になれたことです。義母が本当に嫌いで、関わらなくてよくなったことが嬉しいです。

◯女性(52歳)
主人は気が短くすぐに手を出すし、ほぼ毎日大喧嘩だったし、殴られることも多く毎日泣いて過ごしていましたが、今は実家にいて親と仲良くして生活しているので楽しいです。

◯女性(29歳)
精神的に強くなれたと感じますし、旦那の分のご飯や家事が減ったので、生活が楽になったように感じます。仕事の勤務時間は離婚後増えたのですが、心にはゆとりがもて、毎日楽しく過ごせる日が多くなりました。また、新しい出会いもあり、離婚してよかったなと感じます。

離婚に迷っているときの判断基準5個

①離婚したあと生活できるか・準備ができているか

離婚後の生活費、居住費など必要な費用を把握し、それに対応できる収入源があるか確認してください。

子どもがいれば養育費もかかってきます。貯蓄や退職金など、将来に備えた資金計画も必要です。

また、経済的な準備だけでなく、精神的な準備も必要になります。新しい生活にはすぐに順応できません。

自分自身のメンタル状態を考え、必要であれば専門家のサポートを受けることも検討しましょう。離婚にはある程度の準備が必要なのです。

②離婚しないときに幸せな未来が見えるか

現在の結婚生活を続けた場合、どのような未来が待っているでしょうか。離婚が自分や家族にとって幸せなのかどうかを考えてみてください。

どんな人でも長所もあれば短所もあります。喧嘩やすれ違いが続けば、相手の嫌な面ばかり気になるようになるでしょう。

カウンセリングやお互いの努力次第で、夫婦関係が改善できるかもしれません。夫婦間の問題が解決可能か検討してみてください。

③将来後悔すると思うか

離婚してしばらくたった後、後悔する人も多いです。将来後悔すると思うかも考えてみましょう。

離婚した場合としなかった場合の両パターンを考慮し、どちらの選択が自分にとって長期的によい結果をもたらすか検討してください。特に、大恋愛の末に結婚した人は深く後悔することも多いです。

他人を心底愛するのは、なかなか難しいもの。昔のことを思い出して愛情が戻ってくるのであれば、離婚は思いとどまった方がよいでしょう。

④子どもはこのままでも幸せでいられるか

子どもがいる人は、子どもの幸せを最優先に考えてください。離婚の影響を一番に受けるのは子どもです。両親の離婚に、精神的なショックを受けることも多いです。

現在の家庭環境が子どもにとって安心できるか、離婚が子どもにどのような影響を与えるかを考慮するとともに、子どもの意見や感情も聞いてみましょう。子どもの将来にとって、最善の環境を優先してください。

⑤離婚を先延ばしにして取り返しのつかないことが起きないか

離婚は決断するタイミングが重要になります。離婚を先延ばしすることで関係がさらに悪化する可能性があったり、パートナーにDVや依存症があったりする場合はいち早く離婚した方がよいです。精神的なダメージを受ければ受けるほど、離婚をするエネルギーもなくなります。

また、法的権利や財産分与にかかわる問題も考慮に入れてください。専門家に相談するのもおすすめです。

<参考記事>
離婚の準備リスト22個!離婚したいときの事前準備
離婚前にやってはいけないこと11個!婚活やマッチングアプリは?

まとめ

離婚にはメリットもデメリットもあります。離婚を考えた時には、実際に離婚した人の意見を聞いてみてください。勢いで離婚してしまっても、パートナーが戻ってくることはありません。

離婚するか迷った時には、離婚した後の生活について考えてみましょう。経済的・精神的な準備も必要になります。今回の記事を参考に、幸せな未来を手に入れてください。

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